あなたのギャップにやられています

「百合。俺がいない間に、冴子を誘惑したそうじゃないか」

「ちょっと雅斗、それは……」


あれは冗談だって。


「だって冴ったら、ひとりエッチじゃ物足りなさそうだったんだもん」

「そうなのか?」

「違うわよ!」


百合ちゃんのお尻を蹴っ飛ばしたいところだけれど、どう見ても負けるからやめた。


「でもね、ごめんなさい、私……」


急にしおらしくなった百合ちゃんに首をかしげていると、爆弾発言が飛び出した。


「冴のところのオーナーさんに惚れちゃったの。
だから雅斗君、ごめんね。百合を放っておく雅斗君が悪いのよ!」

「マジで?」

「うん。マジ……」


一瞬の沈黙の後、雅斗がクククと笑いだす。


「そうか、堀川さんにねー。そうか……」

「あら、堀川さん知ってるの?」

「まぁね。頑張れよ、百合」


ちょっと雅斗、その無責任な発言はよしなさい。
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