あなたのギャップにやられています

そして、最後に……「冴子、英会話の勉強してるぞ」という部長の声が聞こえたとき、すぐにでも飛行機に飛び乗りたい気分になった。

学生時代、英語の成績が一番悪かったと笑っていた冴子が、英会話だなんて、笑える。
だけど、泣きたいほどうれしかった。


彼女は…俺と同じように、再び会える日を待ち望んでいてくれているのではないだろうか。
そんな期待がドンドン膨らむ。

そして……予定を早めて飛行機のチケットを取った俺は、アーチボルドさんやアトリエの仲間に見守られながら、イギリスを後にした。


久しぶりの日本は、俺の緊張をほぐしてくれた。
夕方に空港に着いた俺は、どうしても行きたい場所があった。


もう暗くなってしまっていたけれど、そこは俺の原点だ。

そこで冴子を思い、冴子に告白して、冴子と別れた。

< 665 / 672 >

この作品をシェア

pagetop