あなたのギャップにやられています
「冴子、俺だし」
暗闇の中でも、彼女が顔を上げたのがわかる。
「たく、変態です。どーも」
「ま、雅斗!」
冴子はそのまま座り込んでしまった。
やっと触れることができた。
一年半、彼女を思い続けてやっと。
冴子の手を引いて起こすと、少し震えているように感じる。
そんなに怖かったのか?
暗闇に慣れた目が、彼女の潤んだ瞳を見つけた。
懐かしい、冴子の顔。
少し痩せた気もするけれど、優しい瞳は変わっていない。
「好きな男、できた?」
ストレートすぎたかもしれない。
だけど、もう抑えられない。
「ま、雅斗は?」
質問したのは俺の方だぞ?
だけど、どうしても伝えたい。
「ずっと好きな女はいる」
もちろん、お前のことだ。
彼女の瞳から視線を外すことができない。
告白した時よりずっと緊張して、のどがカラカラだ。