あなたのギャップにやられています
「I cannot change your family name.But will you marry me?」
英語の苦手だった彼女が、おそらく俺のために英会話をしている。
それなら簡単な英語ならいけるかもしれないというのは多分言い訳で、肝心なことは恥ずかしくてどうも。
だけど、この丘で彼女にプロポーズしたいとずっと思っていた。
もちろん、英語の意味がわかっただろう冴子は、目を見開いて驚いている。
しばらく離れても、気持ちは変わらなかった。
いや、それどころかますます彼女を愛おしいと思う気持ちが強くなった。
出会ったころからずっと俺を応援し続け、俺の絵が認められるというとんでもない夢を、叶うと信じていてくれた彼女と、ずっと一緒にいたい。
「Yesって言えばいいから」
なんて口走ったけれど、それ以外は聞くつもりはない。
だってそうだろう?
冴子を幸せにできるのは、俺しかいないのだから。