ブラッディ トゥ ナイト
『俺は殺してない!!本当だッ!殺してない!!だッだから殺さないでくれッ!!』
「は?」
僕と火茂瀬の驚きの声が重なる。
「梓さん、外しました!?」
「いや、そんなはずはない!」
目の前の文月を見る。
額には矢が刺さっているし、地面には血が飛んでいる。
生きているはずがない。
『やめてくれ!殺したのは俺じゃないッ!俺じゃないんだ!!』
やはり許しを乞う文月の声がする。
「どういうことだ?」