ブラッディ トゥ ナイト

僕は首を傾げる。

目を凝らして死体を見つめる。

矢が額に突き刺さり垂れ下がる文月の頭と、目をつぶる文月の横顔。

「頭が2つ!?」

僕は有り得ない現実に驚きを隠せない。

「あ、そーゆーことか」

僕の横で何故か納得している火茂瀬。

よく見ると横顔は青白い。

「今まで殺してきた奴らも、こうだったのか?」

今まで僕は霊が見えなかったから気が付かなかっただけなのか?

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