蕾は未だに咲かないⅠ


クスリと、笑う声が聞こえた気がする。

もう、そんな事どうだっていい。


「――ン、」


視界が覆われたまま、胸元にぞくりとした感触。冷たい指先がそれをなぞり、執拗に舌が這う。

彼の動作が、加速した。本気の証拠だ。


「やばいね。堪んない、ね?明津ちゃん」


そして彼の手が下半身へと触れ、――この場に似つかわしくない、振動の音が響いた。

電話、らしい。


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