永久に。
「ゆ、指輪…?」

「俺がつけてたやつで申し訳ないけど」

ニコニコしてそう言うと、急に真面目な顔になって、

「美桜のこと、生徒としてじゃない。1人の女のコとして、好きになった。だから…もしまた会えたら!その時は、ずっと隣に居てくれないか?」

あー、涙腺という名の堤防が決壊した…

「うっ、うーーー。ぅっ、はっ、はい!」

嗚咽と返事が混ざって、なんとも情けなくなってしまった。
でも、そんなことどうでもいいくらいに幸せな約束。

ーーーチュッ

「ひゃっ!」


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