永久に。
「押してごらん?美桜へのプレゼントなんだから。」

ふぅ…っと1つ息をつき、グッとスイッチを押した。

するとーーー

「わぁ…」

思わず感嘆の声がこぼれた。

実験室の天井1面に広がる星空。

それとともに流れ出す、『星に願いを』

わたしの頬を、一筋の涙が伝った。

「………な、なんでっ…」

涙を流し、嗚咽をこらえてそう言ったら、慧先生はニヤリとして、

「美桜のこと好きだからかな」

なんて冗談を言うから、一緒に笑った。


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