Chain~この想いは誰かに繋がっている~
そこには、『下林一護』というあの人の名前と、携帯番号が書かれていた。

細いペンで書かれた端正な字。

私よりも少し年上の人なのかなって、漠然と思っていたのに、その均整のとれた字が、彼をぐっと大人の男性に見せた。


「彼、映梨子に会いに、毎日来てたんだよ。」

「えっ?毎日?」

あの人が、私に会いに?毎日?

「そう。しかも映梨子が、バイトしている時間に合わせてね。」


私は言葉を失った。

胸がきゅうっと締め付けられる。

あまりにも苦しくて、思わず両手で胸を押さえた。


「美希。今日も、彼、私に会いに来てくれるかなぁ。」

「うん!絶対来ると思うよ。」

美希は笑顔で大きく頷いた。
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