Chain~この想いは誰かに繋がっている~
レジの前のお客さんが、下林さんだけになると、彼はゆっくりと口を開いた。

「前に、知り合いの女の子を好きだったって、映梨子ちゃんに話したよね。」

「はい。」

そうだよ。

その上、下林さんはまだ、その女の子を事を忘れられないんですよね。


「正直、その子の事……完全に忘れたわけじゃないんだけど……」

うっっっ!!!

ここまできて、そんな展開?


「それよりももっと、映梨子ちゃんの事が、頭からずっと離れないんだ。」

「えっ?私の事!?」

落とされてから、持ち上げられるオチ?

「嬉しかったんだ。映梨子ちゃんに“好きだ”って言われて。」

そう言った下林さんの顔はみるみるうちに、赤く変化していった。

それを見ている私まで、顔が赤くなっていく。


「なんて言うか、その…俺がその女の子を好きだったのと同じように、俺の事を好きになってくれる人が、いたんだって思って…」
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