Chain~この想いは誰かに繋がっている~
「だああああ!!だったら、どうすればよかったんだよ!!!」

仕事をする合間に思い出して、つい大きな声を出してしまう。


「どうしたんですか?下林さん。」

「あっ、いや……」

この前、ストッキングの伝線を指摘した隣の席の女の子が、心配そうに俺を見る。


「……悩みでもあるんですか?」

「え?」

じーっと疑いの目で見る彼女を、俺は信頼してもいいんだろうか。

「あのさ。」

「はい。」

「正直な気持ちを、聞かせて貰いたいんだけど…」

「ええ。」

俺は周りを見ながら、彼女の近くに寄る。


「俺のこと…」

「下林さんのこと?」

「どう思ってる?」

途端に噴き出す彼女。

「えっ?なに?何か可笑しい?」

「だってそれって、『俺は君のこと好きなんだけど、君は俺のこと好き?』って言ってるみたい。」


うわっ!

その勘違いはまずい!
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