Scarly Rules

霧の中から浮かぶ沼

〜恭平side〜


全く。

馬鹿にも程があるよ。

コイツは未だに気づいちゃいない。



「マサはよくやってくれたよ。」

「俺がアイツをけしかけた。」

「安心しなよ。マサはね、お前に惚れたりなんかしないから。」




「マサが俺に惚れてるっつうからさ。 その気はないけどちょっとからかってやったんだよ。」



真実を語りはじめた俺に

お前はただただ“信じられない”という顔。



ゆか。

お前は本当に…馬鹿以外の何物でもない。

良い子だ。

その調子。

もっと狂えばいい。

もっともっと掻き乱してやるから。






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