Scarly Rules

縄の軋む音

〜マサside〜


なんだこれ。

目開けたら俺鏡の前で縛られてて…ってなんで???

いやいや。意味わかんねぇし。

恭平は笑ってるし俺赤いし

ゆかちゃんは…あれ?
ゆかちゃんは後ろ手だけ?
椅子に座らされてはいるけど なぜか俺みたいにがっつり縛られてはないんだよね。


なんで俺だけ?

ん?てかまずココどこだよ?
いつの間に?





いろんな疑問が一気に湧き上がり、暫く反応すら出来ないまま目を見開いていた俺を見ながら


恭平はマイペースに
「マサくーん、大丈夫かぁー?顔真っ赤にしちゃって…状況飲み込めそ? てか無理か。」
とかなんとか言って笑ってる。


無理かって…
無理に決まってんだろorz

「ココはねぇ、俺と由佳子の想い出の場所。つっても家の地下室なんだけどね?」

あぁ…地下室か。
道理で窓がない上薄暗いわけだ。

なんて。冷静に聞いてる自分にびっくりだけど。


「で そのめくるめく想い出について…は話さない方が良さげだね。ゆかが睨んでるから。」

ゆかちゃんを見て少し戯けたマネをしつつ 恭平は俺への解説を続ける。

「まぁ…簡単に言えば、ここは拷問部屋。あーんなことやこーんなことをしてお仕置きしちゃう部屋って言えば分かるかな?どう?」

…拷問て。

君、俺に何する気だよ。

顔が引きつる。

「よしよし。分かったならok! でね、今日はゆかちゃんのために、ここで特別なショーしてあげようと思ってるんだけどぉ。 そのためにはマサ君の身体が絶対必要でさ。だから…協力してほしいんだけど、いい?」



…なんだよそれ。怪しすぎんだろ!


首を降ろうともがいてみたが

「てかまぁ、強制なんだけどね?」
恭平のキラースマイルに遮られてしまった。
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