Scarly Rules
青天の霹靂






大音量でかかるクラシック音楽に顔をしかめて目を覚ます。


今日も素晴らしく最悪な一日が始まった。




ベッドの横には愛おしい悪魔。

柔らかな髪と艶やかな唇。
閉じたままでも分かるくらいに綺麗な目の形。
パッと見は何の問題もない爽やかなイケメン…なんだろうけど。




断言しよう。

この男は世界一の
『俺様ドSの最低エロ河童』だ。




私は訳あって この男の豪邸で同居をしている。



いや、飼われているというべきなのか。





あの日 私は否応なくハジメテを奪われ


そして宣告されたんだ。


全てを支配されたんだ。


バイト帰りのあの道で。

この男は私を 捕獲したのだ。


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