The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
―ガクガク…―

体の震えが止まらない。

「リナァ?早くしないと先生来…キャー。」

「リナ?萌?どうし…アッ…。」

萌と百合恵があたしの後ろでロッカーを見て固まってる。

むしろこれを見て平然としている方が無理だろう。

「リナ、萌。取りあえず席着こう?次悠斗くんの数学だしさ、ね?」

百合恵が冷静に判断し優しく声をかけてくれる。

「ふっ…うん。」

「…リナ平気?」

「…うっ…ん。」

席に着くとみんなが泣いているあたしを見る。

でも、百合恵と萌がその視線からあたしを守ってくれた。

この時に2人がいなかったらあたしは間違えなく気がおかしくなって泣き叫んだろう…。


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