夜香花
 それからはもう、調べ物の山ですよ。真砂はともかく、深成が。

 左近はよくやるんですが、人物を出してしまってから、その人間に合う背景を付け足していくっていうやつ。
 これねぇ、やってる本人が言うのも何ですけど、非常に危険です。話は進んでるわけで。

 話に合った背景を、すでに登場している人物に、おかしくないように付けなければならない。
 合うものがなかったら最悪です。

 ……前にも言いましたが、普通はそんなこと、考えてから書くものです( ̄▽ ̄)良い子の皆さん、真似しないように。

 しかもですよ。
 書いていくうちに、「何だ何だ、えらい有名人が絡んでしまうじゃないか」という事態に。

 有名人が絡む=調べ物が多くなる。
 左近は一般に知られている史実を全く変えるってことが出来ません。いやもちろん、自分で調べた限りでは、の話ですよ。
 そんな専門家レベルではなくても、一般人がそれなりに調べてわかるぐらいの史実の流れは変えないっていうんですか。

 で、己の首を絞めながらも、ひぃひぃ言いながら調べていくと。
 あるもんですな。真田信繁には、あんまり有名でない娘がいたことが判明。

 於市というその娘は、有名でないだけに、生没年月日がわかりません。でも下の弟、また信繁の結婚時期などから考えて、深成とするのに、そうおかしくないと判断しました。

 で、この於市の資料がそうないのは、若くして亡くなってるから。もしかしたら、もっと幼い頃に亡くなってるのかもしれませんけど、生没年月日がわからないのを良いことに採用。
 片倉小十郎との婚儀というのは創作ですが、この後於市の妹に当たる姫君が輿入れしたのは本当。

 まぁ、史実では死んだことになってる人間が実は生きてたってのは、よくある生存伝説です。
 ここでは『於市』は死んだけど、『深成』は乱破として生きていったってことですかね。

 最後、本当の終章で、真砂と深成の子供を出しました。
 これは単に、真砂を『父様』と呼ばせたかっただけだったり( ̄▽ ̄)ハッピーエンドです。
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