俺様ヤンキーと平凡女子


藍くんは、にんじんを細かく刻んでハンバーグにいれても、見抜けるくらいのにんじん嫌い。


もう高校生なんだから、好き嫌いはしてほしくないんだけどな。


にんじん…冷蔵庫にあったよね。


ホットケーキに、にんじん入れてみよ。




「藍くん出来たよ〜♪夢歌特製(にんじん入り)ホットケーキ!」

「サンキュー」


バレちゃうかな。結構細かく刻んだから、多分大丈夫だと思うけど。


ドキドキしながら藍くんを見つめた。


もしバレたら、多分藍くんに嫌われる。…それは困るなぁ。でも、出しちゃったしね。


気付いたら、藍くんはホットケーキを食べていた。…無表情で。


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