俺様ヤンキーと平凡女子
「メロメロなのは空やないん?」
ギクッ
「そ、そんなことないわよー。メロメロなのは、凪裟よー」(←棒読み)
「(あやしー)」
夢歌が、可哀想な子を見る目で何故かあたしをみてきた。
何か、心に突き刺さるわぁ。その痛い視線。
「空、何話してんの?」
この声は…。
「凪裟!…あ、橘藍兎と神宮寺愁と水嶋大我もいた」
あ、後半部分声に出しちゃった。
「空ちゃんちょっと酷くない〜?」
ほら、神宮寺愁がつっかかってきた。
「はは。ごめんごめん」
だって仕方無いじゃん。
あたしには、凪裟だけしか興味ないもん。ってあたし、普通に恥ずかしいこと考えてるじゃん。