俺様ヤンキーと平凡女子
「ねぇ」
「な、何?」
妖怪ケバケバンは、あたしを睨みながらこう言った。
「何で…?何であたしじゃなくて、長所が1つもないアンタが凪裟の彼女なのよ…っ!」
そう言って百合野愛美は、あたしの目の前で泣き出してしまった。
あたしも、よくわかんないんだけどな。
それよりも、「長所が1つもない」ってどー言うことよ!!
確かに良いとこはないけど、百合野愛美よりはマシだとあたしは思うんだけどな。