俺様ヤンキーと平凡女子
あたしの命が…!
「そんくらい、知ってっから」
咲本凪裟から、予想外の言葉が聞こえてきた。
し、知ってたの!?
知っててあたしに「俺の女な」だなんて、言ってきたって訳!?
「あ、ありえない…」
「空、何か言ったか?」
「ううん」
咲本凪裟は、ホントに何を考えてるかわかんない。
「空、俺の名前呼んでみろ」
「えっ、えと…。な、凪裟」
あたしがそう言うと、咲本凪裟はどこかへ行ってしまった。
…百合野愛美を振り払いながら。
咲本凪裟は、一体何がしたかったんだろ?
あたしには理解できないや。