myself
俺は彼女を知れば知るほど想いが膨らんだ。

だけど二人で遊びに行くのには半年もかかった。

なかなか彼女との距離が縮まらず俺は焦っていた。

やっと二人だけでデートとした時は緊張しっ放しだった。

「ここのクレープが美味いって聞いてさー」

「私も来たかったんだ~」

そう言って嬉しそうに笑う彼女を見て、俺は心の中でガッツポーズをした。

「なぁマリア、学祭でダンスするんだろ?」

「あっうん、新入生は強制だからね」

と口についたクリームをぺロッと舐めた。
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