myself
彼女と出会った時のことは今でも目に焼きついている。

大学に入学してすぐ食堂で目を奪われた。

一目惚れ…というものを初めて経験した出来事だった。

友達になったばかりの遠藤とカレーを食べていると二人組みの女の子が食堂に入ってきた。

すらりとした背の高い黒髪の女の子と茶髪の小柄な女の子。

俺は黒髪の女の子に釘付けだった。

それが如月マリアだ。

学部は違ったが同じ新入生で、どうにか友達になるところまで漕ぎ着けた。

それはたまたま運良く遠藤と彼女が同じサークルだったのだ。

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