【完】結婚からはじまる恋《1》
「深幸ちゃん…急で申し訳ないが…私は余命半年なんだ…」



「鑑三…じぃちゃん!?それ本当なんですか…」


目の前で元気に話す鑑三じぃちゃんが余命半年だ何て信じられない。



「だから…私の頼み訊いてもらえるか?」



「頼みですか??」



「付き合いたててで申し訳ないと思うが…早くウチの孫と結婚して、ひ孫を産んでくれないか?」



ウチの孫って?



「ウチの孫って誰ですか?」



「頼だよ…私はこの会社の社長を務めとるんだ。素性を今まで隠してて悪かった。深幸ちゃん」



頭の中が真っ白になった。


鑑三じいちゃんが社長っ!!?






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