ペテン死のオーケストラ
翌日からマルメロは口数が少なくなります。
それどころか、マートルを心配するのです。

「お母さん、大丈夫?」

「私が疲れさせてるの?」

「もう、治った?」

そんなマルメロの言葉にマートルは感動してしまいます。

「なんて、頭の良い子なの!?一度、言っただけで理解できるだなんて信じられない!」

マートルはマルメロの優しさと、頭の良さに感激しました。

「疲れているけど、大丈夫よ。ただ、肩が痛くて…」

マルメロは目を輝かせて言います。

「肩たたきしてあげる!」

マルメロはマートルの肩をトントン叩きます。
マートルは、嬉しくて涙が出ます。
マルメロは、心配して聞きます。

「痛いの?」

「違うわ。嬉しくってね。ありがとう」

「本当に?痛いなら言ってね」

マートルは、マルメロを誇りに思います。

「希望の子よ。間違いなくマルメロは希望」

マルメロに肩たたきをしてもらいながら、マートルはずっと泣いていました。

それからも、マルメロは常にマートルを気遣います。

肩たたき、お買い物、悩み事を聞く…。

マルメロは毎日、毎日、マートルのために何かをしてくれます。

マートルは、そんなマルメロに甘えてしまいます。

仕事で嫌な事があれば、マルメロに愚痴を言うようになりました。

マルメロは、静かに聞いてくれます。

そんなマルメロが可愛くて仕方なく、また甘えられる存在になっていきます。

マートルも、まだ子供だったのです。
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