あなたと私のカネアイ
宇宙人――改め、篠沢円(シノザワマドカ)さんに連れ出された私は、どこをどう通って来たのかもわからないまま、小さなバーの奥で彼と向かい合っている。
「俺はウイスキーをロックで。結愛ちゃんは何飲む?」
ニッコリと笑う円さんの目はやっぱり眼鏡の奥で細くなる。
「いや……あの、よくわからないんですが……」
「そ? じゃあ、彼女にはベリーニかな」
“お酒”がわからないと思われたらしく、円さんは私の分まで頼んでくれる。ベリーニは好きだから問題はないけど……
「いえ、あの、この状況がですね――」
「状況?」
円さんは「うーん」と顎に手を当てて少し考えるような仕草を見せてから私の目を見て口を開いた。
「友人に誘われた合コンで俺と結愛ちゃんが出会いました。俺たちの相性がいいとわかりました。他に結愛ちゃんに見合う男がいなかったから連れ出しました。で、俺と結愛ちゃん二人で飲み直します、って今ココね?」
そう丁寧に説明をしてくれて、トントン、と人差し指でテーブルを叩く。
「俺はウイスキーをロックで。結愛ちゃんは何飲む?」
ニッコリと笑う円さんの目はやっぱり眼鏡の奥で細くなる。
「いや……あの、よくわからないんですが……」
「そ? じゃあ、彼女にはベリーニかな」
“お酒”がわからないと思われたらしく、円さんは私の分まで頼んでくれる。ベリーニは好きだから問題はないけど……
「いえ、あの、この状況がですね――」
「状況?」
円さんは「うーん」と顎に手を当てて少し考えるような仕草を見せてから私の目を見て口を開いた。
「友人に誘われた合コンで俺と結愛ちゃんが出会いました。俺たちの相性がいいとわかりました。他に結愛ちゃんに見合う男がいなかったから連れ出しました。で、俺と結愛ちゃん二人で飲み直します、って今ココね?」
そう丁寧に説明をしてくれて、トントン、と人差し指でテーブルを叩く。