可愛い彼の本当の素顔
そして荒々しく唇を重ねられ息もできないくらい、彼に翻弄される。


克己のことなんて考えられない。


目の前の晴樹くんがあたしのすべてを
捉えて離さない。




「まだ余裕ある?よそ見なんてしてる暇ないよ」




「俺以外のことなんて考えんなよ」




身体中に散らされた赤いキスマーク。
こんな彼を知らない。




「有希、本当に俺と別れたいの?」


「や、やだ・・・」


「ちゃんと言ってよ。早く」


「わ、別れたくない」




8個も下の子犬だったのにまるであたしが彼に転がされてる。


何度も何度も鳴かされてようやく、許してもらえた。
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