Second Light
「キングをJと共に確保した。」
『了解。全員撤退しろ』
りゅうの一声に、各々が反応を示す。
これで、もう戦争は終わりだ。
私は、横で、潤に銃口を突きつけられたまま、おとなしくいるキングを見る。
キングは、どうしてこの計画に協力したんだろう?
その上、なぜ私たちに、自ら捕まりに来たんだろう?
全くわからない。
キングは敵?それとも味方ーーー……?
「とりあえず、キングを運ばなくちゃいけないね。」
「あぁ。」
潤はキングを前に進め始める。
幸い、ここから集合場所への道は遠くない。
……近くもないが。
とにかく、ここから少し先にあるマンホールを通れば、安全に行ける。