生意気なKiss
私服姿の真木は、いつもより大人っぽく見える。
「愛海センパイたちまだですかね?」なんてケータイに目を落とすサマが妙にキマってて。
…つーか何でお前はそんなに普通なんだ。
ひっ人にキスしといて!!!
そうだよな。
コイツ、フツーにモテそうだし。
キスの一つや二つくらいどうでもいいよな。
でもな。
どーでもよくない人間もいるんだよっ!!!!
「…あのさ真木っお前」
「ごめん待たせちゃった!?」
その時、愛海が両手を顔の前で合わせながら駆け寄ってきた。
その隣には颯太。