恋のリハビリをあなたと
おしゃべりに夢中になっていた私たちは、会場に着いたのが実は遅くて、テーブルはほとんど埋まっていた。


私の正面に座っているのは確か……亜美の職場の同僚だった気がする。


隣にいたのは男の人で、見かけたことがない人だから、きっと優君の友人だろう。


んー、この席で私大丈夫かな?



「何飲みますか?」


キョロキョロと周囲を見回していると、急に隣から声を掛けられた。


急な事で、すぐに答えることが出来ずに、おろおろとしてしまった。


よく見ると、メニューを差し出してくれていて……


「……えっと、とりあえずウーロン茶で」


「あれ?飲まないの?」


だって、私、お酒苦手なんだよね。


つまんないよね、こういう席で飲まない奴って。


「あまり得意じゃないので、あとから少しだけ飲みますよ」


「そうなんだ、だったら仕方ないね」


いつもなら、車を理由にするために、車で来るんだけど、今日は少し飲みたい気分だった。


少しだけっていうのが許されて、強要することがほとんどなくなった時代に、感謝だね。
< 22 / 141 >

この作品をシェア

pagetop