友達以上恋人未満。番外編
シイの家に着くと、
シイのお母さんが出てきた。
「あら、徹君!」
「こんばんは
シイ、送りに来ました」
「あぁー、このバカまた寝てるの!?
いつもごめんねー徹君」
そう言って笑うシイのお母さんは、なんとなくシイに似てる。
やっぱり親子なんだなー…
「シイの部屋わかるでしょー?
適当に置いといてー」
「あ、はい」
俺は階段を上って、シイの部屋に向かった。
小さい頃からシイの家に来たてるから、シイの部屋は迷わずに来れる。
『SHII』と書かれたルームプレートが掛けてあるドアを開けると、
白を基調とした、女子っぽい見慣れた部屋。
そっと、俺はシイをベッドに降ろした。