【完】愛し君へ、愛の口づけを
それからというもの、
私は翔君の言葉に応答するようになっていった。
・・・お兄ちゃんが私たちの姿を見るたびに切ない顔をする。
そんな顔見たくなくて、
何度も顔を逸らした。
「莉央、やっと俺の言葉信じてくれたの?」
「・・・」
「あいつやっぱまだ姉さんの事好きでしょ」
「そうだね」
「莉央の為にもさ、俺と付き合った事にして・・・あいつとはもう終わりにすればいいじゃん」
「別に・・・私とお兄ちゃん付き合ってるわけじゃ・・・」
「そう?まぁ義理でも兄妹だし。・・・そりゃそうだよな笑」
・・・私とお兄ちゃんは世間的に結ばれてはいけない存在だって分かってた。
今だって隠したし。
本当は自慢したい。
お兄ちゃんは私の彼氏なんだよって。
それに
お兄ちゃんにはまだ里奈さんへの想いがある。
だったら、
翔君の言う通り、身を引いた方がいいんじゃないかな・・・。