視線の先

「んー、やっぱ5ページ目から若干ペース早くなるよねー。明日はここ、中心でやろうか」


朝練が終わり、教室に向かいながら雛に言った。


「そーだねー、課題だわー(°_°)」


小柄でツインテールをしている雛が、髪の毛をヒゲのように持ってきて口を尖らせた。


「雛、その顔やばいから」


何気ない朝。
いつもと変わらない日になるはずだった。
まさか、あんな展開になるなんて想像もしてなかったんだー…。
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