ハートフル・アーツ
小学生の頃

俺は1人だった


イジメとかじゃない

ただなんとなく1人だった

自分から積極的に行くタイプでもなければ、話しかけられてもうまく言葉を返せない


そんななんとなくな理由だ






そんな俺は公園に居た同じクラスの女子に目を奪われた


武術なのか拳法なのかわからない


とにかくそんな練習をしてたのだ



「?

教えようか?」

じっと見てたら女子が話しかけてきた


うまく言えないとわかっていたから俺はただ頷いた



「君の名前は?」


「小鷹、幸大。」


「私は朝霧、なずな。」




この時からきっと何かが始まったんだろう


今ならそう思える
< 1 / 510 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop