ハートフル・アーツ
その後

幸大の部屋



「で…宿題をするんじゃなかったのか?」

幸大が言う

「そのつもりだったけど…せっかく初めて来たんだもん!」

ジニーが言う

「私は学校が違うし、あんたの部屋を見たかったし…。」

シェリーが言う

「私はこの2人が幸大と不純な行為をせぬように監視役として来ただけだ。」

なずなが言う


「わかった。

100歩譲って3人が居るのは良い。


が…なぜ、すみれがいる!」

幸大が言う

「お姉様がこんな女にだらしない男の部屋に上がり込むなんて…

私がお姉様を守らずしてどうするのよ。」

すみれが悪びれた様子もなく言う


「つーか、もしかしてこの3人と店で話してた時も?」

幸大が言う

「隣の席に居たわよ。

そもそも、お姉様とあんたが密会やデートをしてる時は常にあんたを監視してるわ!!」

すみれが言う



「そんなことより…コーヒーの1つでも出しなさいよ。」

シェリーが言う

「ったく…仕方ないな。」

幸大が立ち上がる

「私はココアが良いな。」

ジニーが言う

「私は緑茶を。」

なずなが言う

「私はレモンティー。」

すみれが言う

「レモンティーなどと言う洒落たものはウチでは出さないんだ。」

幸大が言う

「ただの紅茶でも良い。」

すみれが言う


「皆バラバラなモノを頼むから、作って持ってくるのは時間かかるぞ?」

幸大が言う


「かまわない。

長居する予定だからな。」

なずなが言う

「長居するのかよ…」
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