ハートフル・アーツ
「それよりも、この漫画!


姉系、幼馴染み系、貧乳系が多いわ!!

絶対にお姉様を意識してるでしょ!


この本は燃やしてやるわ。」

すみれが漫画をベシベシと叩きながら言う

「それはダメだろ!?」

「だったら罰として姉系や幼馴染み系ではなく妹系を主体にしなさい!」

すみれが言う


「待て…

貧乳が私と何か関係があるのか、すみれ?」


なずなが言う


「え、あ、いえ…」

すみれが口を手で抑えた


「その通りの意味じゃない?」

シェリーが言う

「何だと!?」

なずなが言う


「まぁ…この中で一番大きいのは私だけどね!!」

ジニーが胸を張って言う

「私だって平均よりは少し大きいわよ。

むしろジニーは背が小さいからバランスが悪いわね。

私は背もそれなりで胸もあるわよ!」

シェリーが言う

「私は平均よりは小さいけどしっかりとあるわよ…」

すみれがジニーとシェリーの胸を羨ましそうに見ながら言う


「…。

確かに私は貧乳…いや、貧しいどころか…無いも同然だ。

すまないな、幸大。

私には女としての魅力が無いんだ…


こんな私をいつか嫌いになるかもな…」

なずなが胸を抑えて激しく落ち込む


「そんなことあるわけないだろ!!」

幸大が言う

「気休めはいい。」

なずなが言う

「このエロ本をよく見ろ!!


日本人のも、洋モノだってほとんどが貧乳!


8:2の割合だと言っても過言じゃない!!


前にも言ったが、俺は貧乳のなずなが大好きだ!!」

「幸大…」


「幸大、私のことは!?」

ジニーが言う

「私は!?」

シェリーが言う


「もちろん、好きだ。」

幸大が言う

「…。」

「すみれのこともかなり好きだぞ。」

幸大が言う

「あ、あっそ…。

私はあんたなんか別にどーでも良いわよ。

本当に、どーでもいい。」

すみれは自分にも言い聞かせるように言った
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