ハートフル・アーツ
「狼脚、閃牙!!」


ドンッ!!


「ぐぁっ!?」

フェンリルの踵落としが近藤の後頭部を襲った



「女性に対して少々やりすぎじゃないか?」

クリスが言う


「は?

男女平等だろ?

男女関係なくぶっ殺すことの何がいけないんだ?」

近藤が言う

「そんなのが男女平等なら…そんなもの糞くらいだ。」

クリスが言う

「俺は男女なんか関係ない。

ムカつくから殺るだけだ。

近藤、貴様もムカつくなぁ…」

フェンリルが言う




クリスとフェンリルが近藤に近づく


「くそっ!!


つーか、誰かあの二人をやれよ!!」

近藤が叫ぶ

「ふんっ…

雑魚に何ができる?」

フェンリルが言う

「僕たちを囲んでいた者たちはすでに、地に這いつくばっているけど?」

クリスが言う


「待ちな…」

朱里が立ち上がる


「これは私たちのケジメでもあるんだ。


私たちがやる。



明日香!!

まだ、いける?」

朱里が言う


「はい!!

まだまだいけます!!」


明日香も立ち上がる



「そうか…なら僕は手出ししないさ。

それと、硬い筋肉だろうと…関節に筋肉はない。


関節のそれと同じように肉体には必ず筋肉の境目がある。

それから、木刀は振り回し、叩くだけのモノじゃない。」

クリスが言う



「俺からも…ヒントだ。


どんなに頑張っても筋肉は衝撃を消せない。

それに筋肉がない場所もある。

例えば脳なんかは守れない。

内臓も、な。」

フェンリルが言う



「クリス、サンキュー。」

「士郎…ありがと。」


朱里と明日香が構えた
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