ハートフル・アーツ
「疲れたわね…。」

シェリーが言う


「夕方なのにまだまだ明るいね。」

ジニーが言う


「あの二人っていっつも会話は噛み合ってるの?」


すみれが言う


「あれで大親友なんだよ。」

幸大が言う

「「親友じゃなくて恋のライバル!!」」

二人が言う

「な?

息がピッタリだ。」

幸大が言う

「スケコマシ!!」

すみれが言う

「な!?

今さら!?」

幸大が言う

「スケコマシの自覚はあったんだな。」

クリスが言う

「幸大には私と言うものがありながら…色んな女に手を出してる自覚があるのだな…?」

なずなが言う

「いや…その、」

「言い訳か?」

なずなが言う

「…。」

ぎゅっ。

幸大がなずなの手を握りながら歩く


「な!?

何を!?」

なずなが言う

「…スケコマシなもんで。

少しでもなずなが喜べば、と。」

幸大が少し照れながら言う

「そうか…。」

なずなが手を離した

「なずな?」

「とぉっ。」

むぎゅっ。


幸大の腕になずなが抱きついた


「な、なずな!?」

「私は、その、このくらいじゃないと喜ばないんだ…」

なずなが顔を赤くしながら言う


「…。

ん。」

幸大が小さく頷く


「「私たちを差し置いてイチャイチャするなぁ!」」


ジニーとシェリーが幸大に抱きついた



「相変わらず騒がしい。」

クリスが言う


「ただでさえ気温も暑くなって来てるのに…暑苦しいわね。」

すみれが言う


「…。

もうすぐ夏だな…。」

幸大が空を見上げながら呟いた


こうして1日が終わる…
< 281 / 510 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop