ハートフル・アーツ
「そう。


さて、そして君が真義を使うには40%必要だ。」

幸明が言う

「2倍?

しかし、残りの80%は何に?」

なずなが言う



「彼の使いこなせる力は20%。

残りの力は使いこなせない。

そう無意識で判断している。

使いこなせないならば制御…もとい抑え込むしかない。」

幸明が言う


「じゃあ80%は秘めてる力で…この前たまたまその80%が使えたってこと?」

すみれが言う


「残念。


正確には幸大君は40%の力を現段階で抑え込んでいる。」

「40%?」

幸大が言う


「そう。

40%の力を抑え込むにはどうするか…



同じく40%の力で抑え込むこと。


制御できない40%の力を無意識に40%の力で抑え込む。



しかし、これは少し前までの君の話だった。


君は現に40%必要だった真義を使いこなせた。


ではどういうことか…」


「あ、そうか…

すでに俺の中で無意識に40%の力を抑え込むっていう癖がついてるってことか!」

幸大が言う

「正解。

だからこの無意識の制御を意識的に外して、無意識でも思うがままに力を使いこなせるようにしないとね。」

幸明が言う


「何か矛盾してる気が…」

幸大が言う

「そんなことないさ。」


幸明が言う
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