ハートフル・アーツ
「しかし、タオル禁止は仕方ない。」

なずなが言う

「ええ、仕方ないわね。」


ツバメが言う

「仕方ないわ。」

すみれが言う


「いや、ほら…幸明もいなくなったし今回は良いんじゃないかな?」

幸大が言う


チャポン…


3人はタオルを取ると同時に湯船に入った



「あれ…?

ヒバリは?」

すみれが言う

「飽きたから上がるって言ってたわ。」


ツバメが言う




「あ…ヤバい。」

幸大が呟いた瞬間…


ポチャンッ…


岩場に寄りかかっていた幸大の頭が下にずり落ちて湯に体が沈む


「幸大!!」
「幸ちゃん!!」
「幸大!!」



「ぶはっ!?」

引き上げられた幸大


「ふぅ…死ぬかと思っ…」


幸大が固まる


幸大を引き上げるため3人は湯船で立ち上がっていた


そうすると湯の水位は太ももくらいの高さ


幸大は3人の絶景を見てその美しさと喜びに声を失ったのだ


「きゃっ!?」

なずなが珍しく可愛い声を出す


…3人は同時に自身の体を手で隠した


そう…幸大の手を離してしまった



ゴンッ!!


幸大は岩場に頭を打って気絶した
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