ハートフル・アーツ
翌朝



教室



「これは…」

幸大は自分の机の上に置かれた花を見つけた


輪ゴムで束ねられた7輪の花



「これってイジメじゃないの?

定番ってヤツだよね!?」

ジニーが言う



「普通は花瓶に入れて置かれるべきだとは思うがな。」

クリスが言う



「いや…これは違うんじゃないか?


案外、俺に惚れた内気な女子が告白代わりに置いたとか…」


「無いよ。」
「無いな。」


ジニーとクリスが同時に答えた



「…。

まさか…な。」

幸大が花を手に取り見つめる



「どうかしたのか?」

クリスが言う


「…昔もこんなことがあったなぁ、と思ってな。



さて、授業が始まるから席に戻った方が良いぞ。」


幸大が言う







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