ハートフル・アーツ
「はぁ…はぁ…」
ヒュッ…
幸大が空中に空き缶を投げる
「ハァッ!」
フッ…
幸大の視界は真っ暗な闇
そこに空き缶と自分が向き合う
空き缶はゆっくりと動く
「イケる…」
「ん?
幸大の雰囲気が変わった?」
なずなが言う
「おや…もうこの段階に辿り着いたのか、早いねぇ。」
幸明が言う
その会話すら幸大には届かない
「行くぞ!!
王剣!!」
パシッ!!
「…え?」
カァンッ…!
空き缶が地面に落ちた
幸大の出しかけた拳は幸明が掴んでいた
「師匠、何で!?
今ならできそうだったのに…」
幸大が言う
「ふむ…おそらく君ならできたはずさ。
ただ、それじゃダメなんだ。」
幸明が言う
「わけがわかんねぇ…。」
「つまり、僕が最初に見せた技を今、君は撃とうとした。
修行は次の段階だ。」
「え?」
「つまり、君の最初の修行は終わり。
良くできました。」
幸明はわざとらしく拍手と称賛を送る
「なんかすっきりしねぇな…」
幸大が言う
「はっはっは。
君こそおかしなことを言う。
君は修行を終えることが目的なんだろう?
だったら一段階を終えるごとに休むなんて、自惚れる時間が増えるだけさ。」
ヒュッ…
幸大が空中に空き缶を投げる
「ハァッ!」
フッ…
幸大の視界は真っ暗な闇
そこに空き缶と自分が向き合う
空き缶はゆっくりと動く
「イケる…」
「ん?
幸大の雰囲気が変わった?」
なずなが言う
「おや…もうこの段階に辿り着いたのか、早いねぇ。」
幸明が言う
その会話すら幸大には届かない
「行くぞ!!
王剣!!」
パシッ!!
「…え?」
カァンッ…!
空き缶が地面に落ちた
幸大の出しかけた拳は幸明が掴んでいた
「師匠、何で!?
今ならできそうだったのに…」
幸大が言う
「ふむ…おそらく君ならできたはずさ。
ただ、それじゃダメなんだ。」
幸明が言う
「わけがわかんねぇ…。」
「つまり、僕が最初に見せた技を今、君は撃とうとした。
修行は次の段階だ。」
「え?」
「つまり、君の最初の修行は終わり。
良くできました。」
幸明はわざとらしく拍手と称賛を送る
「なんかすっきりしねぇな…」
幸大が言う
「はっはっは。
君こそおかしなことを言う。
君は修行を終えることが目的なんだろう?
だったら一段階を終えるごとに休むなんて、自惚れる時間が増えるだけさ。」