ハートフル・アーツ
「とは言え、御褒美をあげよう。」

幸明が言う

「何をくれんだよ?」

「それは次の修行の説明のあとだ。

君も次の目標を定めて今日の予定を無くしてからの方が良いだろう?」


「はいはい。

で、次の修行は?」


「次の修行はズバリ、僕の攻撃をガードできたら成功!」

幸明が人差し指を立てながら言う

「ガード?」


「そう。

君はガードの経験はあるかい?」


「いじめられて殴られたりとかはある。」


「そうかそれは残念だ。

ガキの攻撃と武神流の攻撃は桁違いだ。」


「まぁ…そうだろうな。」


「そう言うわけで、明日からはその修行だ…と言いたいが、御褒美の都合上、試しに今、喰らっておくかい?」


幸明がストレッチしながら言う


「いや…遠慮します。」


「それはダメだね。


まぁまぁ、これでガードに成功したら御褒美は2倍だよ?」

幸明が言う


「無理だろ!!」



「それはやってみないと、ね!!」

ヒュンッ!!

幸明が一気に間合いを詰めた瞬間

幸大の視界には剣と槍と薙刀が見えた


幸大の撃つような闇の中に浮かぶ武器ではなく、周りの景色は変わらずに…本当にそこにあるかのように…幸大に迫り来る


ドパンッ!!



「…。」


ドシャッ!!

地面に倒れた幸大は気絶していた


「これが、武神流奥義の王剣、王槍、王薙だよ。」


幸明はかけていたサングラスを中指でクイッと上げた
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