ハートフル・アーツ
「くっ…

だが!!」


ガッ!!


拳聖は近くにいたあかねの首を左腕でホールドし右手で持った小太刀をあかねの頬に近づける



「ははははは!!

これで手出しできないだろう?


大人しく立ち去れ!!

さもないとこいつは殺すぞ!!」



「な!?

卑劣な!」



なずなが言う


「男らしくないわよ!!」

すみれが言う



「黙れ!!


さっさとしないとこいつを!」

拳聖が小太刀を振り上げた瞬間だった




ドシュッ!!



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」


拳聖が小太刀を落とし、右手の甲を押さえながら地面をのたうち回る



「よぉ…技の拳聖。


覚悟はできてるな?」


ビッ!!


幸大は拳聖の手の甲から何かを抜き取った



「あれは…手裏剣…

しかも、僕のを何で小鷹が?」


あかねが言う


「公園に落ちてたんだ。」





「ひぃぃぁぁぁぁぃぁぁぁあ!?」



「あ…逃げやがった!!」

幸大が追おうとするがすぐにエレベーターが動き出した



「今からでは追い付けないな。」


なずなが言う


「倒れてる人たちの手当ては終わりましたので御姉様、腕を!!」


すみれがなずなの手当てを始めた





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