ハートフル・アーツ
ヒュンッ…


「な!?

いつの間に!?」


拳聖は目の前に現れた幸大に驚く


「武神流我術・燕遊(えんゆう)」


「武神流奥義…王鐘!!」


ゴォンッ!!


拳聖を幸大が殴り飛ばす




「がふっ!?」


ドサッ…




「うわっ…と…」


ザッ…

幸大がふらつきながら着地する



「ふぅーっ!!

ふぅーっ!!


こんなガキに俺が負けるか!!」


拳聖が叫ぶ



「…。

何だかあの男は思っているよりもずっと弱そう…」

すみれが言う


「たぶんな。


あいつは暗殺とかの技術なら忍者として申し分ないし、拳聖とも呼ばれるんだろうな…



だが、相手と向き合って戦う体術とかは達人クラスじゃないんだろ?




つまり、お前が拳聖としての力を誇示できたのは天井から攻撃を仕掛けるまで…



そして、俺たちを侮り、遊んでやるって腹づもりで弱い攻撃をした。



だから、その油断を突かれてぶん殴られたんだ…」




「…確かに、貴様をなめていたが、飛び道具は正面からでも戦える!」


拳聖が飛び道具を飛ばす



「もう…遅い。


流流し。」




幸大は飛んできた全ての道具を捌いた



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