ハートフル・アーツ
ダダダダダダダダダダダッ!



バンッ!

勢いよく病室の扉が開かれた


「「幸大!」」


「目が覚めたのか!?」

なずなが言う

「ああ。」

「良かった…」

シェリーが言う

「このまま目覚めないのかと思ったよ…」

ジニーが言う

「体は大丈夫!?」

ツバメが言う

「何か必要なモノとかある?」

あかねが言う



「ちょっと待てって。

一斉に喋るなよ…」

幸大が言う


「意識ははっきりしてるみたいね。」

すみれが言う


「すみれまで来てくれたのか…」

幸大が言う

「私は御姉様の付き添いよ!

じゃなきゃ、あんたなんかのお見舞いには来ないわよ…」


すみれが言う


「体は大丈夫?」

ジニーが言う


「大丈夫だったら入院してないって。」

幸大が言う

「痛みは?」

シェリーが言う


「動くと激痛が走る。」

幸大が言う


「何ヵ所も骨折してるからね…」

あかねが言う



「幸ちゃん…本当にごめんなさ…」

「もう、この件では二度と謝るな。」

幸大がツバメの下げようとする頭を激痛に耐えて、手で制止した


「でも…」

「俺はツバメの謝罪が聞きたくてやったわけじゃない。


ツバメの笑顔が見たかったから…わざわざ、痛い思いしてまで頑張ったんだ。

だから…謝るくらいなら笑ってくれ。

その方がきっと傷の治りも早いから。」


幸大はツバメの頭を静かに撫でた



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