ハートフル・アーツ
天守閣


ポタッ…ポタッ…


畳の上に血が落ちる


幸大は左肩に傷を追っていた


城主の持つ刀には幸大の血が付いていた


「刀を相手に素手で挑むとは…愚か者めが。」

城主が言う


「さすが、武神を名乗るだけあって弱くはないな。」


幸大が言う

「弱くはない?

馬鹿にしているのか?」

城主が苛立つ

「あぁ、いや、気を悪くしたらすまないな。

ただ、俺の知ってる武神はお前より遥かに強いぞ?」

幸大が言う

「神と称された私が弱いだと?」


「かれこれ数時間戦って、あんたが俺に付けたのは切り傷一つ。

俺の知ってる武神なら数時間あれば俺を100回はぶちのめしてるよ。」


幸大が言う


「ふざけるな!

私は…俺は、かつての武神を超えた強さを得て、武神になり不老となった‼

この神の証である不老とこの武神としての力でいずれ、天下を取るのがこの俺だ!」


城主が刀を振り下ろす

「流流し。」

ふわっ…

刃を受け流す

「せいっ!」

さらに城主が幸大の後ろに回り斬りかかる

「虎喰!」

グルルルルル…


パシンッ!

幸大は背後からの斬撃を白刃取りで防ぐ

「なに?

背中に目でもあるのか!?」

城主が言う

「ああ、そりゃもう、最高に鋭い虎の眼がな!


王槍!」


ガキィンッ!


城主は刀で幸大の攻撃を防ぐ


「あり得ん‼

素手の拳を刀で防ぐことが起こりうるなど…」


「どうした、武神?


まさか、この程度で驚いてるのか?」


「なに?」


「武神ってのは…もっと強いんじゃねぇのかよ!」


幸大が言う




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