fairy tail
愛するが故に

ポプリの首飾り

次の日、兄ウェルダ王は赤の王と決戦のために兵を率いて出発した。

私はポプリの首飾りを握りしめ、願った。
「赤の王なんかに負けないで…。赤の王がどんなに強くても兄上は無敵なんだから大丈夫よ。兄上…。」

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無限大にも広がる緑の大草原。
その場所に馬に跨った赤の王と何十万の護衛兵が、ウェルダ軍を
待った。
そして、ウェルダが兵を率いてやって来た。

殺してやる。ウェルダを…フェルツ家を…。

俺は次から次へと立ち向かって来るフェルツの兵達を薙ぎ倒しウェルダに近づいた。

剣と剣がぶつかり合う。
「ウェルダー!!!」
「赤の王よ、元気だったか?」と冷静にウェルダは答える。
「貴様、俺の仲間を殺しておいて絶対ぇ許さねー」
「わざわざ宣戦布告してくれるとはな、こちらも手間が省けた。両親を殺された恨みだ、思い知れ」
「うぉーー!!!!」

カ、キーン……


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