fairy tail

永遠に・・・

「ゼフェル!!大丈夫!?ゼフェル」私は涙を流した。
彼は片手を上げると中指で私の涙を拭った。
「敵の王に向かって泣くな・・・」
「ゼフェル…」私は嗚咽が止まらなかった。
「憎いよ、あなたが憎いのに好きなの、どうしようもないの。お願いだから死なないで」
「サラ…」
「ん?」
「愛してる…お前を殺すなんて出来るわけがない。」

彼は口から血を吐いた。次第に呼吸も荒くなる。

「アリア…お前がこの国を統治しろ。お前なら出来る」
「ゼフェル、もう喋らないで。今、医師を呼ぶから…」
「アリア…幸せになれよ」彼の手が落ちた。

「ゼフェル?」
彼は眠るように静かに息を引き取った。
「ゼフェルーーー!!」


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アリア・・・・

こんな別れがあると知っていたら・・・

こんな運命になると知っていたら・・・

たとえ、お互い敵同士だったとしても
来る日も来る日もアリアを抱きしめ、離さなければ良かった・・・。

アリア・・・愛してる・・・・。幸せになれよ・・・

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