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「言われてみたら榎本と武蔵も黙ってたら普通に可愛い彼女と格好良い彼氏に見えるな～！」


「うん！おバカコンビだけど､黙ってたら頭も良く見えるしね！」


「"黙ってたら"ってどういう意味じゃー！」



みんなの褒めてるようで実は褒めていない言葉に対し､武蔵は大声で怒る｡



聞き流してたけど…私なんかこれで３回も言われてんだよ！　



「ではカップル代表を､五十嵐君と榎本さんにするか､神宮寺君と榎本さんにするか多数決で決めたいと思います！」


「って､ちょっと待ってよ！」



私は委員がＨＲを進行するのを阻止した｡



「なっ､何で私はもう決定しちゃってるの！？」


「えっ？てっきり榎本さんは決まってるものだと思っていましたが…」



キョトンとした顔で委員がみんなに｢そうですよね？｣と聞くと

葵君と武蔵以外は躊躇いもなくはっきりと｢うん！｣と元気良く頷いた｡



亜沙美と流唯まで頷いちゃってるし…むしろ楽しんでるよ…　


「良かったな武蔵！これで真智をゲットしちゃえよ～！」


「てめぇらは何バカなこと言ってんだ！」



クラスの男子に茶化されて､顔を真っ赤にさせる武蔵｡


対に､別に嫌がるわけでもなくただ冷静に座っている葵君｡



私はどうしたら良いの！？